選考委員会

総評

今回が2回目となる、日本の人事部「HRアワード」ですが、最終投票には第1回の1,107件を大幅に上回る1,875件もの回答が寄せられるなど、昨年以上に、経営者や人事の皆さまからの注目度が高いことがわかりました。 各部門とも、「独創性」や「革新性」に優れた取り組みばかりがノミネート。最終投票では大変な接戦となり、「書籍部門」「企業人事部門」では、当社の予定よりも受賞者枠を増加することになりました。
最終的に選ばれた受賞者の方々は、「独創性」や「革新性」に加えて、将来的な「成長性」や「拡大性」も期待できるところばかり。2013年のHR領域を代表するような、錚々たる顔ぶれが揃いました。
次回の日本の人事部「HRアワード2014」でも、さらに独創的且つ革新的な候補と多数出会えることを期待しています。

各受賞者が多くの得票を集めた理由

●書籍部門 最優秀賞
『採用基準』(著者:伊賀泰代/ 出版社:ダイヤモンド社)
優秀な人材の条件について説きながら、現在の日本企業にとって必要な人材像を明らかにしていく点に、採用・教育担当を中心とした方々から、
圧倒的な票数を獲得しました。
●書籍部門 優秀賞
『LEAN IN(リーン・イン)』(著者:シェリル・サンドバーグ/ 出版社:日本経済新聞出版社)
リーダーを目指す女性や、平等な世界を築きたいと考える人たちへ強いメッセージを贈る書籍として、幅広い層の方々から共感の声が寄せられました。
●書籍部門 優秀賞
『ワーク・シフト』(著者:リンダ・グラットン/ 出版社:プレジデント社)
これから世界に起きる変化を整理した上で、近未来の働く人々の姿を描き出した書籍として、年代や担当業務にかかわらず、
多くの方々からの支持を得ました。
●企業人事部門 個人の部 最優秀賞
株式会社日立製作所 人財統括本部 副統括本部長( グローバル人財戦略担当) 山口岳男氏
長年に渡り企業人事に携わってこられた経験を基に、グローバルに組織を変革しようと挑戦される姿勢に、多くの人事の皆さまからの支持が集まりました。
●企業人事部門 優秀賞
株式会社エフピコ:重度の知的障がい者が基幹業務に従事し、高い生産性を実現
コンプライアンスやCSR的な発想ではなく、人材戦略における有能な戦力として障がい者を基幹業務に従事させ、
高い生産性と業績の向上を実現している点に、経営者を中心とした方々から多くの支持が寄せられました。
●企業人事部門 優秀賞
株式会社ねぎしフードサービス:徹底した理念共有と充実した“ 人財共育” により、従業員満足度向上と低離職率を実現
「働く仲間の幸せ」を大事にすることを目的とし、経営理念やビジョンの明確化、人財共育と風土づくりを徹底。全従業員が高い意識を持つことで、
従業員満足度向上と低離職率を実現していることに、多くの教育担当者の方々の共感の声が集まりました。
●企業人事部門 優秀賞
丸紅株式会社:社員の「仕事と介護」の両立を支援
介護の問題を社内で積極的に共有するなど、介護が必要になる以前から社員に広く内外の支援策を伝え、社員の仕事と介護の両立に向けた啓発や個別相談に積極的に取り組んでいる点に、「活動を注目している」「模範にしたい」といった声が多数寄せられました。
●プロフェッショナル 雇用・採用部門 最優秀賞
ウォンテッドリー株式会社:「何をするか」より「誰とするか」にフォーカスをあてた、ソーシャルリクルーティングサイト「Wantedly」
過去に例を見ないソーシャル・リクルーティング・サイトとして、その独創性が多くの採用担当者の注目を集めました。
●プロフェッショナル 雇用・採用部門 優秀賞
ワイルドカード株式会社:内定後も就職活動を続けている学生を検索してスカウトすることができる、採用マッチングサービス「WILD CARD」
これまでにない切り口による採用マッチングサービスとして、その革新性が多くの採用担当者から高く評価されました。
●プロフェッショナル 教育・研修部門 最優秀賞
株式会社ドアーズ:海外での修羅場を乗り切る力を持った、グローバル人材を育成する「海外修羅場プログラム」
海外での修羅場を乗り切るタフなグローバル人材を育成するプログラムとして、その充実した内容が多くの人材開発担当者の注目を集めました。
●プロフェッショナル 教育・研修部門 優秀賞
株式会社ヒューマンバリュー:書籍「ASTD グローバル・ベーシック・シリーズ」の翻訳・発行
米国を中心とする企業で使われている人事・人材開発の言葉や概念を翻訳し、日本に紹介することで、日本企業における人材開発や組織開発の進展に貢献。多くの経営者や人事の方から高く評価されました。
●プロフェッショナル 人事労務管理部門 最優秀賞
イヌイ倉庫株式会社:企業寮をShareするという試み。「月島荘」
複数企業の利用とビジネスマンの育成を前提とした新しいスタイルの企業寮として、その独創性や革新性が多くの経営者や人事から高く評価されました。
●プロフェッショナル 人事労務管理部門 優秀賞
株式会社ワーク・ライフバランス:利用者の状況に応じた、「介護に関する情報」と「仕事との両立に関する情報」が提供される、
法人向けサイト「介護と仕事の両立ナビ」
インターネットを通じて利用者の状況に応じた情報を提供するサイトとして、その有用性や先進性が多くの経営者や人事から高く評価されました。
●プロフェッショナル 情報サービス部門 最優秀賞
コクヨ株式会社殿:世界の先端をゆく組織の働き方や、ワークプレイスを紹介する情報媒体「WORKSIGHT」
これまで積み上げてきたオフィス研究をベースに、取材を通して得た新しい働き方の潮流を示すことで、多くの経営者や人事から高く評価されました。
●プロフェッショナル 情報サービス部門 優秀賞
Great Place to Work® Institute Japan:地方の雇用活性化などを目的とした地域限定の「働きがいのある会社」の調査
地域限定の「働きがいのある会社」の調査を行うことで、地方の雇用活性化や地元企業の組織活性化を実現し、
多くの経営者や人事から高く評価されました。

選考委員会

選考委員長

金井 壽宏氏
神戸大学社会科学系教育研究府長、大学院経営学研究科教授
金井 壽宏氏 Photo
プロフィール●(かない・としひろ)1954年神戸市生まれ。78年京都大学教育学部卒業。80年神戸大学大学院経営学研究科修士課程を修了。89年MIT(マサチュー セッツ工科大学)でPh.D.(マネジメント)を取得。92年神戸大学で博士(経営学)を取得。現在、神戸大学社会科学教育研究府長・大学院経営学研究科 教授(兼務)。変革型のリーダーシップ、創造性となじむマネジメント、働くひとのキャリア発達、次期経営幹部の育成、これからの人事部の役割、研究とつながる教育・研修のあり方(リサーチ・ベースト・エデュケーション)を主たるテーマとしている。これらにかかわる論文や著作が多数。『変革型ミドルの探求』(白桃書房、1991年)、『リーダーシップ入門』(日経文庫、2005年)、『働くみんなのモティベーション論』(NTT出版、2006年)、『「人勢塾」ポジティブ心理学が人と組織を変える』(小学館、2010年)、『組織エスノグラフィー』(有斐閣、共著、2010年)など、著書は50冊以上。

選考委員

アキレス美知子氏
NPO法人GEWEL理事、人財・組織戦略コンサルタント
アキレス美知子氏 Photo
プロフィール●(あきれす・みちこ)上智大学比較文化学部経営学科卒業。米国Fielding Graduate Institute組織マネジメント修士課程修了。富士ゼロックス総合教育研究所で異文化コミュニケーションのコンサルタントを始め、シティバンク銀行、モルガンスタンレー証券、メリルリンチ証券、住友スリーエムなどで人事・人材開発の要職を歴任。あおぞら銀行常務執行役員人事担当、資生堂執行役員広報・CSR・環境企画・お客さまセンター・風土改革担当を経て、現在に至る。2010年APEC女性リーダーネットワーク、2011年APEC女性と経済サミット、2012年APEC女性と経済フォーラムに日本代表メンバーとして参加。日本生産性本部女性パワーアップ会議推進委員、文部科学省中央教育審議会高等教育部会委員、横浜市専門委員、横浜市男女共同参画推進協会の監事、神戸大学グローバル人材育成推進事業の外部評価委員も勤めている。プライベートでは、米国人の夫をもち、二人の娘の母親でもある。

中村 恒一氏
人材サービス産業協議会 理事長、株式会社リクルートホールディングス 取締役相談役
中村 恒一氏 Photo
プロフィール●(なかむら・こういち)1981年株式会社日本リクルートセンター(現株式会社リクルート)入社。採用開発部部長、中央営業部部長、代理店事業部事業部長、首都圏人材総合サービ ス事業部事業部長などを経て、99年取締役、2000年執行役員、01年常務執行役員、03年取締役兼常務執行役員、04年取締役兼専務執行役員、08年 取締役兼副社長、12年取締役相談役に。全国求人情報協会常任委員長も務めると同時に、12年7月に発足した人材サービス産業協議会理事長に選出された。

八木 洋介氏
株式会社LIXILグループ 執行役副社長 人事総務・法務担当
八木 洋介氏 Photo
プロフィール●(やぎ・ようすけ)1955年京都府生まれ。1980年京都大学経済学部卒業後、NKKに入社、主に人事マネージャーとして経験を積む。1999年よりGEに勤務、GE Medical Systems Asia、GE Money Asia、日本GEでシニアHRマネジャーを務める。2012年より現職。著書に『戦略人事のビジョン 制度で縛るな、ストーリーを語れ』(光文社新書・ 共著)がある。

中原 孝子氏
ASTDグローバルネットワークジャパン代表、株式会社インストラクショナルデザイン代表取締役
中原 孝子氏 Photo
プロフィール●(なかはら・こうこ)岩手大学卒業後、米コーネル大学大学院にて、教育の経済効果、国際コミュニケーション学などを学ぶ。外資系製造販売会社、金融機関、 IT企業にて人材戦略部門のマネジャーを歴任後、2002年5月に株式会社インストラクショナルデザインを設立。インストラクショナルデザインによる効果的研修設計やOJTを含む研修設計の支援、パフォーマンスコンサルティング、人材開発機能の設計・支援、タレントマネジメントの運営支援などを提供している。現在、ASTDインターナショナルジャパン、米ASTDをはじめ、国際カンファレンスでのスピーカーを多数務めるなど、グローバルに活躍中。人材関連専門誌への寄稿記事も多数。2011年にASTDグローバルベーシックシリーズ『HPIの基本』(ジョー・ウィルモア)を翻訳。

株式会社アイ・キュー 『日本の人事部』編集部
アンケートの集計を担当

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