開催10回に寄せて選考委員からのメッセージ・水田正道氏

選考委員からのメッセージ

水田 正道氏(一般社団法人 人材サービス産業協議会 理事長/ パーソルホールディングス株式会社 取締役会長)

プロフィール●(みずた・まさみち)1959年、東京都出身。1984年、青山学院大学経営学部卒業後、リクルートを経て、1988年、テンプスタッフ(現パーソルテンプスタッフ)に入社。同社営業責任者、テンプスタッフ・テクノロジー(現パーソルテクノロジースタッフ)代表取締役社長、テンプホールディングス(現パーソルホールディングス)取締役副社長などを経て、2013年6月、テンプホールディングスおよびテンプスタッフ代表取締役社長就任。2016年6月よりパーソルホールディングス代表取締役社長 CEO、2021年4月より現職。一般社団法人人材サービス産業協議会理事長も務める。座右の銘は、「積小為大」。

「HRアワード」開催10回おめでとうございます。日本企業の人事部に定着し、その影響力は年々拡大しておりますことに深い敬意を表します。

さて、毎年「HRアワード」にエントリーされる作品は、私にとって常に新鮮で多くの気づきがあります。働く側の意識が大きく変わり、従来のマネジメントでは従業員のモラルややりがい、仕事に対する誇りが満たされないことは明白です。働きやすい制度への改定は急速に進んでいますが、一方ではその制度を運用するマネジメントが追い付かず、企業文化として定着するには至っていないのが現状ではないでしょうか。それには従業員そして顧客、社会と共感できるビジョンが何よりも重要だと思います。

経営者の端くれとして常にこの課題に真摯に向き合い続けていましたが、従業員の皆さまにとって、

➀自分の仕事が顧客、社会の役に立っている
➁組織にとって必要不可欠な存在である
➂自分でこの仕事を選んだという自己決定感

最後に、➃信頼できる仲間と働くことでの安心感。これらが満たされていれば、何事もポジティブに取り組めると確信しています。

まさに多様性のある職場、働き方です。今後10年で働き方は大きく変わり、試行錯誤の連続で、前例の答えがない中、突き進むことになります。このような中、日本の人事部の羅針盤である「HRアワード」の益々のご発展を祈念するとともに、皆が望み、幸福に導くリーダーシップを発揮されることを望んでおります。

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